・・・

恐怖感に襲われ、

逃げる足に力が入らない。

ただでさえ、片方の足が悪いと言うのに。

・・・

「・・ンッ!!」

・・・

私の口に、

男は白い布を押し付けた。

・・・

必死に抵抗したけど、

男はビクともしない・・・

・・・

薄れゆく意識の中、


「永遠にお休み、琴美」


そう言って笑う隆弘の声が、

遠くで聞こえてきた・・・

・・・

私は傍にあったバラの茎を握りしめ、

意識を飛ばした。

・・・