私の質問に、笑顔で頷いた。

・・・

意外にも冷静な自分に、

驚いたけど、

前にも一度同じような事があったせいか、

さほど怖くもない。

・・・

それに、

この人も、

私に殺意を持ってなどいないのか、

目が優しい・・・

・・・

もしかしたら、

私の目を欺く為の芝居だとしても、

今は殺意がないようなので、

小さく溜息をついた。

・・・

「貴方は、私の事を

ご存知のようですが、

私は貴方の事を知りません・・・

一体どういう事で、私を

大事な結婚式から連れ去ったのか、

説明していただきたいです」

・・・

私の言葉に、

隆弘は高らかに笑った。