・・・

パパは亡くなった。

・・・

今頃お葬式でもしてるのかなあ。

・・・

そんな感じで軽く考えてる自分がいた。

だって、

色んな事があり過ぎて、

私の心は悲鳴を上げた。

これ以上、苦しい事を、

まともに受け止める事など、

今の私には無理に等しい・・・

・・・

唯一、

私の心が、何とか保たれているのは、

秀の存在だった。

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「…琴美」

秀は私に寄り添い、

手を握りしめた。

・・・

秀に笑いかけたいのに、

『笑う』って、どうやるんだっけ?

・・・

感情すら表に出せなくなってる自分が、

どうしていいかもうわからない。