理子は久しぶりに、

オレに笑顔を見せた。

・・・

オレはたまらなくなって、

理子を抱きしめた。

・・・

理子は何も言わず、

オレに抱きしめられたまま。

・・・

「理子、オレはお前を・・・」


愛している・・・



犯罪者のオレが、



愛する女に、


その言葉を言う資格などない。


・・・

その言葉を呑み込み、

抱きしめる腕に力が入った。