私の婚約者は特殊捜査官

「これからテレビ電話をしますから、

よ~く、見ててくださいね?」

・・・

そう言って不敵な笑みを見せた隆弘。

・・・

私も秀も、

息を呑み、

画面を見つめた。

・・・

「こんにちは。準備は順調ですか?」


『・・・はい。

準備はすべて滞りなく、

終わっています』

・・・

電話の相手を見た私と秀は、

言葉を失った。

・・・

最も信頼のおける人物。

・・・

それがなぜ、

隆弘のいう事を聞いているのか・・・

・・・

隆弘は、

私を見て笑う。

「面白いでしょう?

この方がこちらの味方に付いてくれたんですよ」

そう言って、画面を指差した。