み「あ、あの~。」

玲「はい?どうしたの?」

声の方を向くとそこにはとてもかわいい女の子が1人。

み「あの、私道に迷ってしまって……」

道に迷った?あぁ、コイツか転入生ってやつ。

玲「あ~、君がこの学園に来た転入生の子かな?」

我ながら、流石だな。こんな完璧な猫被り。

み「あ、はい。そうです!」

玲「そうですか。僕は桜宮学園生徒会長の楠木玲也と言います。よろ
  しく。」

み「よ、よろしくお願いします!あ、わ、私、猫宮みみりっていいま  す。」

フ~ン……フフ(黒笑)
コイツおもしれえ!俺のにする!!

玲「学園長室だよね。連れって上げる。」


み「本当ですか?ありがとうございます!楠木さん。」

楠木さん?気に食わねえ。

玲「玲也。そう呼べ。」

俺はみみりに向かって言う。
みみりは顔真っ赤にして俯いた。
やべー、みみりいじめるの楽しい……

玲「ほら、言えよ。」

俺は、みみりの耳に近づいて囁くように言う……ミミリ、と。
みみりは、俺が囁いたと同時にもっと顔を真っ赤にする。
そして、「玲也………」と、言った。
まぁ、いいか。本当は、こっち向いて言って欲しかったな……。

それからは、まぁ、無言で……

玲「はい、ついたよ。」

み「ありがとう。玲也。」

みみりが、俺に受かってにっこりと微笑む。
やべ、めっちゃかわいい……

み「じゃね。」

そう言って学園長室に入って行った。