「着きましたよ」

・・・

穂波はとても驚いてる。

自宅はどこかも言っていないのに、

ちゃんと自分の家につているんだから。

・・・

「何で、私の家?」

「穂波の家と、私の実家が、

とても近くにあるんですよ。

今は仕事の関係で、

街中に一人暮らしをしてるんですけどね?」


「何も知らなかったのは、

私だけ・・・みたいですね?」


「・・・すみません。

あの時、色んな事をお教えしておけば、

良かったのかもしれませんが・・・」



「・・・いいえ。

何もわからなくても、

貴方の・・・凌也さんの事は、

ずっと忘れられなかった」


「…今は?」


「・・今までずっと。

でも・・・」


「・・・でも?」