アタフタする穂波に、

静かに言葉を発した。

・・・

「日にちが一日早まった」


「・・・なんの?」


「両親が、今から

穂波とオレに会いたいと」



「…ウソ」



「こんな時にウソなどつけるか。

前にも言った通り、

お前は黙って笑ってたらいい」


「そ、そんな簡単に言わないでください。

こ、心の準備なんて、まだできてません」



「・・フッ」



「・・・何が可笑しいんですか?」

・・・

呆れ顔でオレを見た穂波。