「お願いします。

本当の僕には、穂波さんしかいない。

彼女がオレの心の支えになる。

そしてオレも、彼女の心の支えとなり、

一生をかけて、守り抜きます」


・・・

そう言ったオレは、

ソファーから降り、土下座した。

・・・

その行動に、

穂波もお父さんも、お母さんも、

大変驚いていた。

大財閥の御曹司が、

自分より小さな会社の社長に

土下座をしてるのだ。

驚いて当然かもしれない。

でも、それくらい穂波が欲しい。

オレの大事な大事なたった一人の人だから。

・・・

それから何分経過したのか・・・


「浩輔君、いや、笹島社長。

娘を頼みます・・・

そこまでしてまで私の娘を欲しがるあなただ。

きっと大事にしてくれるだろう・・・

会社の事は心配するな。

これはあくまでも、プライベートな事だ。

少なからず影響はあるかもしれないが、

もう何十年もこの会社の社長をしてる身だ。

信頼はある、マスコミ位だろう?

騒いだって」