落ち着いた低い声で、
優しくて、温かみのある
その声が、あたしは大好きで。
今も何だか、
その声を聴いて
安心している
自分が居たりする。
『…おーい、真生?』
「あっ、ごめんごめん!
で、どうしたの?」
あたしは新品の、
白いブラウスに
ベージュのカーディガン。
それに合わせた
グレーのスカートに、
赤いリボンの淡い組み合わせな
可愛い制服を身にまとい、
それを等身大のピンクに
縁取られた、部屋にある
鏡でチェックしながら、
電話の向こうから聴こえてくる
遥生の声と、会話をする。
『今日から高校じゃん?』
「だね、早いねえー」
『良かったら今日、
一緒に学校行かね?』
突然の、遥生からのお誘い。
