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「真生ーっ! 遥生ーっ!
 おっはよー!!」




何だかまだ慣れない、
そんな校門を通り過ぎた瞬間、
元気で明るい、少し
高めな女の子の声。




「愛梨!」




その声の主は、
あたしの親友であり
一番信頼出来る仲間、
桃田愛梨( ももたあいり )。




「おはよーっ、
 髪ぐしゃぐしゃだね?
 寝坊したの?」

「遥生の仕業ー。」




愛梨の問いかけにそう
答えると、遥生はすっかり
とぼけた顔しちゃって、




「えっ、俺何も知らないよ??」




と首を傾げてみせた。