『たしかに初日とは服装違かったね、隆の好きそうな感じだったな』

渋谷にいそうな感じの服装と言えばいいのか…

『うん、今日は普通にかわいく思った』

『いいじゃん恋しちゃえよ』

『恋ねーまだ好きになれないよ、あいつ以外……』

『キヨの事か…まあいいんじゃない焦らなくて』

『だよな!』

そしてユシヤともバイバイして一人になった帰り道で、キヨの事を考えていた。

『今何してんだろ?あいつ馬鹿だからまた変な男につかまってるんかな』

少し泣きたくなった…もう忘れるくらいの時は十分経っているのに、なぜ忘れられないんだろうか

もしキヨに一度ふられたあの時

簡単に忘れられていたら まだいくつ涙が瞳に残っていただろう……

『キヨ……運命を信じるならあきらめたくない、だけど運命を変えられるとしたら……もう見守りたい』

きっとこの先そばにいる事ができなくても、好きとか愛してるとかでなく大切な特別な人として俺の心から消えない存在なんだろうな。