「架鈴!架鈴!かーりーんー!」 私は、思いっきり泣き声をあげた。 「は、なちゃん…。な、かないで?」 声を出すのが精一杯らしく、乾いた声で言った。 「何か飲む?」 「み、ず」 「水ね!わかった!」 この病室にある、冷蔵庫の水を取りだし架鈴に、渡した。 「花ごめんね?」 「謝らないで!」