「夏騎、どうして遅れたの?」

「碧乃、言わなきゃいけねぇの?」

あたしは知りたいな……

「言わなきゃダメ。みんな、気になってるし……」

美ちゃんはわかってるみたい……

「告白されてた」

気まずそうに言う夏騎。

「やっぱり……」

「美、知ってたのか?」

知ってたよね?

「うん、知ってた。夏騎、わかりやすいし」

笑いながら言う美ちゃんに、夏騎が怒ってる。

「まぁいいや。早く始めよ」

やっぱり、碧乃は大人だな。憧れちゃう……

「この学園内で、何か気になった事はありますか?」

気になった事…かぁ……

すると、情報屋の美ちゃんが手を挙げた。

「美ちゃん、どうしたの?」

「最近、生徒会を反対する声が挙がってるとか……」

知らなかった…