そうしてお腹いっぱいになり、一息ついた頃。
「いやー…大変今日も美味じゃった。しかしあの春巻きだけは…イマイチじゃったのう。新城、腕落ちたか?」
お嬢様すみません。
私があのお弁当で唯一お手伝いした品、春巻きです。
つまり春巻きは私が作りました。
私がショックに打ちのめされながら、名乗り出ようとしたその時だった。
「すみません。以後精進致します」
新城さんが丁寧に頭を下げていた。
私は驚いて声も出ない。
「あ、そうじゃ。瑠璃」
「え、あ、はい…!」
「む?どうかしたのか?
…まぁ、良いか。
少々疑問に思っていたのだがな」
な、何を言われるのだろう…
「新城の奴、両利きじゃぞ?
右手が多少痺れたぐらいでそんなに心配するでないぞ」
あんの…嘘吐き!
私は一体何のために……
まぁ、でも今回はおあいこにしてもらおう。


