私はしがない執事です



「いやーん、ダーリン私という者が居ながらどうして他の女の子に寄っていっちゃうの?」




私は新城さんの腕に仲睦まじく抱きつく振りをしてメキッと関節技を決めた。




「ハハハ…モテる私は辛いですね…」




さすがに彼も先程の元気はなくなっている。
ナンパ男に捕まった哀れな彼女は打って変わってますます不機嫌に。




「愛しい娘もあそこでアライグマを見てアナタを待ってるのよ?」




私はさらにダメ押し。


哀れな女性はとうとう頬が紅潮し…




「妻子持ちだなんて最低っ!」




パンッと新城さんが一発ビンタで終わりましたとさ。めでたしめでたし。


コレでコイツも少しは懲りただろう。




「やはり瑠璃さんは私の事がす………“ボキ”」




全然反省していないみたいなので、もう一回関節技を行使してみました。