「はぁ……新城さんって雅ちゃんは良いんですか?」
私は尋ねてみた。
「あぁ…お嬢様からお話、聞いたんですね」
……えらく察しが良いから腹立たしい。というよりやりにくい。
まぁ、ややこしくなくて嫌いではないけれど。
「雅ちゃんが話してくれました、ペンダントのこと」
「あぁ…ありましたねぇー懐かしい思い出です」
本当にこの人は読めない。かわすのが上手すぎる。
「雅ちゃん、相手にされなかったって嘆いてましたよ?」
こうなったら、私の十八番の直球勝負だ。
新城さんもあれだけ可愛い雅ちゃんになびかないはずがないと思うのだけれど…
しかも、五年くらいは仕えてるって言ってたし…それならなおさら――…


