「サキさんこそ、どうしたんですか」
電話なんかほとんどくれないくせに。
そんな嫌味を込めて、俺は恨みがましく言う。
「どうした、なんてご挨拶ね。
和田くんが言ったんじゃない。
私の気が向いたときにって」
ああ。
言いましたとも。
身体から始まったって、いいと思ったから。
「すぐ戻るの?
待ってていい?」
お願いだから、俺を惑わすようなことばかりしないで。
そんな風に言われたら、今すぐ帰りたくなっちゃうじゃん。
そのとき。
「和田さん、お待たせしました」
ユミちゃんが後ろから俺を抱きしめた。
俺がまだ通話してたことに気付いてユミちゃんは慌てて口を押さえたけど、もう手遅れ。
絶対、今の声聞こえたよな。
緊張して返答を待っていると、
「なんだ、そういうこと。
それならいいわ」
サキさんはそれだけ言って電話を切ってしまった。
電話なんかほとんどくれないくせに。
そんな嫌味を込めて、俺は恨みがましく言う。
「どうした、なんてご挨拶ね。
和田くんが言ったんじゃない。
私の気が向いたときにって」
ああ。
言いましたとも。
身体から始まったって、いいと思ったから。
「すぐ戻るの?
待ってていい?」
お願いだから、俺を惑わすようなことばかりしないで。
そんな風に言われたら、今すぐ帰りたくなっちゃうじゃん。
そのとき。
「和田さん、お待たせしました」
ユミちゃんが後ろから俺を抱きしめた。
俺がまだ通話してたことに気付いてユミちゃんは慌てて口を押さえたけど、もう手遅れ。
絶対、今の声聞こえたよな。
緊張して返答を待っていると、
「なんだ、そういうこと。
それならいいわ」
サキさんはそれだけ言って電話を切ってしまった。

