切ろうとした、その時、
ガタン!
大きい音がして、誰かが部屋に入って来た。
「柚!何してんだよ。馬鹿野郎!死ぬんじゃねえって言っただろーが!」
匠だった。
「匠には関係ないでしょ!!私は死ぬの。止めないで!」
「あの頃の約束覚えてねぇのかよ」
「あの頃の、約束…?」
「そうだよ」
「あの頃、俺が柚に言っただろ。お前がお母さんがいなくなっちゃったって言った時に、柚の事大事に思ってなくて捨てたんだって言って、柚なんか居なくていい、死んじゃうもんって涙ながらに言っててよ。その時、俺が、今度死ぬって言ったら承知しないからなって言ってさ。じゃあ約束だ。今度死ぬって言ったら大事なモンがなくなる。それでもいいのかって。よく考えろって。」
「うん」
「俺が居なくなっていいのか?」
「嫌だ!」
ガタン!
大きい音がして、誰かが部屋に入って来た。
「柚!何してんだよ。馬鹿野郎!死ぬんじゃねえって言っただろーが!」
匠だった。
「匠には関係ないでしょ!!私は死ぬの。止めないで!」
「あの頃の約束覚えてねぇのかよ」
「あの頃の、約束…?」
「そうだよ」
「あの頃、俺が柚に言っただろ。お前がお母さんがいなくなっちゃったって言った時に、柚の事大事に思ってなくて捨てたんだって言って、柚なんか居なくていい、死んじゃうもんって涙ながらに言っててよ。その時、俺が、今度死ぬって言ったら承知しないからなって言ってさ。じゃあ約束だ。今度死ぬって言ったら大事なモンがなくなる。それでもいいのかって。よく考えろって。」
「うん」
「俺が居なくなっていいのか?」
「嫌だ!」
