キーンコーン

授業終わりのチャイムがなった。


「あー、かったるい。ね、そう思わない?」
いきなり話を振られたので、私は一瞬びっくりした。
「あ、うん。
 なんかね、勉強はちゃんとしなきゃって思っちゃってさ、授業後はマジで疲れる。」
「えーっと、あんたの名前って何だっけ?」
「ミライだよ。」
「ミライ、ちょっと気になったんだけどさ。」
「なに?えーっと。ユ、ユキ・・・ちゃん?」
「あはは、ユキでいいよ。それで聞きたいのは、机のこと。
 何でそんなに汚くなってんの?あんたの性格からしてありえないよね?」
「・・・・えっと、これは、実はね・・・・・・。」
「うん。」

私は今朝(ついさっき)のことをユキに説明した。

「ふ~ん。それはひどいね、また何かあったら私に言ってよ。」
「え、でも、迷惑じゃない??」
「隣同士だし、もう友達みたいなものでしょ?」
「そうだね。じゃあ、いろいろ相談にのってもらおうかな?」