「ねぇ、隣り、いい?」
聞いてきたのはユキだ。
私は少々びっくりしたけど、断ろうとは思わなかったので
「いいよ。」
といった。
「じゃ、これからよろしく。」
これまたびっくり。
あの怖そうなユキの口からよろしくなんて言葉が・・・。
まぁ、人間だからこれくらいはいうか。
「あ、うん。よろしく。」
ユキはあまり小学生には見えない容姿だ。
背は高いほうで、顔は小さく整っている。
身長でいえば私はまぁまぁ同じぐらいだからいいけど、顔は羨ましいと思う。
私なんか平凡だ。
「皆席が決まったみたいだね。今日からみんなの席はそこです!
間違えないようにね。それでは授業を始めます。」
