「まだ終わってない…」
正毅は弱々しいながらもどこか勝ち誇った声でいった…


「どういうことだ…」




「そのプレス機には俺が細工をしといてな…遥の体重47㎏以上がプレスに乗るとストッパーが外れるようにしてある…そうしてもしお前ら二人同時に動こうとすればプレスが落ちる…」



「何?」



「だが、僕はストッパーの制御装置を持ってる…君らの判断を待つ…もし亮太が降りるのなら亮太が降りた瞬間プレス機のストッパーを解除し…遥はプレス機のえじきになる…逆に遥が降りれば…プレス機のえじきは亮太だ。さぁどうする亮太?貴様の命を捨てるかそれとも遥の命を捨てるか?」




「ちくしょう…遥…」



「亮太…」