プレス機の台に黒い何かがあった…


それはモゴモゴと動いていた…




まさかゾンビ…と思い懐中電灯をその黒い何かに向け…ハンドガンを構えた…




光をあてると…そこには…縛られさらに台に貼り付けにされている遥が泣きじゃくっていた…





「は…遥…」




「りょ…亮太…」





「待ってろ…今助ける!!




俺は遥に向かって走りだした…




すると


バァン!!!






俺は反射的に避けてハンドガンを弾がとんできた方向に向けた…



すると明かりがつき…





黒いスーツにデカイ革ジャンを着た男がいた…






眩しすぎてかおがよく見えない…




「ようこそ…亮太…」



今まで電話で聞いてきた声が聞こえた…




「てめえかぁ!?遥をこんな眼にあわせたのは!?」




「ふふッ…その通りさ…さぁゲームを始めようか!!」




ようやくめが明かりに慣れてきてあいつの顔を見た…



「て…てめぇは…正毅…」



「やっと気付いたか…そうだよおれだよ…井上正毅だよ!!」