LeliantⅢ


「だから、ボクはその時剣にかける魔法を切り替えたんだよ。一見、っていうか、世間一般じゃゴーレンには炎ってなってるけど、実はあれは……」

 ごん!

 俺は、村の女の子を集めて自慢話をしているレンを思いっきりどついた。

「何するんだい!?」
「てめーが偉そうにしてるんじゃねーよ! やっつけたのはリーリアだろ!」
「だからボクは、今回のじゃなくてボクの武勇伝を……」

 そう、リーリアは怪鳥のリーチの外から全て射殺した。つまり、俺たちが護衛する意味はなかった。

 それでも怪鳥を倒したのは俺たち全員の手柄になって、こうして村で宴になっているわけだが。

 当のリーリアはというと、……底なしだった。強い酒をぐびぐびと飲み干している。

「リル様♪」
 普段より幾分上機嫌なリーリアが寄ってくる。
「……酒臭いぞ?」
「リル様もどうぞ♪」
 いやそれ、世間一般で一番強い酒だから。んなジョッキで飲んだら倒れるから。

 結局、最初にティルが酔いつぶれ、次がレン。俺はその次だったので見たわけではないが、リーリアが最後まで立っていたらしい。


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