「だから、ボクはその時剣にかける魔法を切り替えたんだよ。一見、っていうか、世間一般じゃゴーレンには炎ってなってるけど、実はあれは……」
ごん!
俺は、村の女の子を集めて自慢話をしているレンを思いっきりどついた。
「何するんだい!?」
「てめーが偉そうにしてるんじゃねーよ! やっつけたのはリーリアだろ!」
「だからボクは、今回のじゃなくてボクの武勇伝を……」
そう、リーリアは怪鳥のリーチの外から全て射殺した。つまり、俺たちが護衛する意味はなかった。
それでも怪鳥を倒したのは俺たち全員の手柄になって、こうして村で宴になっているわけだが。
当のリーリアはというと、……底なしだった。強い酒をぐびぐびと飲み干している。
「リル様♪」
普段より幾分上機嫌なリーリアが寄ってくる。
「……酒臭いぞ?」
「リル様もどうぞ♪」
いやそれ、世間一般で一番強い酒だから。んなジョッキで飲んだら倒れるから。
結局、最初にティルが酔いつぶれ、次がレン。俺はその次だったので見たわけではないが、リーリアが最後まで立っていたらしい。
◇◆◇◆◇

