「そっか、ここなんだ。
確かに、引っ越す前の俺の家と近い」

「そうなんですか」

緊張して、素っ気ない態度しか取れない。


「もうすぐ合宿だから体調整えとけよ。
じゃあな」

「あ、ありがとうございました!」


私は、どんどん遠くなる背中を
見えなくなるまで見つめていた。