「ふー、暑〜い・・・」 私は思わず溜息をついた。 「こらこら、溜息ついたら 幸せが逃げるぞ、って言いたい所だけど この暑さは 溜息つかずにはいられないわね」 私の親友、工藤楓がぐったりと 机に倒れこむ。 楓は、ダンス部に所属しているの。 胸くらいまである 茶色がかっている髪をさらさらとなびかせている。 羨ましい・・・。