幸か不幸か座席は隣りで、目的地まで亜美の言葉に適当に相槌をうちながら過ごした。

二時間半くらいの間意味も無く会話しているふりを続けた。
間が持たないよりは、はるかにマシだった。


時間の経過と共に耳から遠のく亜美の声、そして近付く麻衣の声。