「大体、なんで織川がここにいるわけ?」
動揺を隠すために出た言葉がこれ。
もっと女の子らしいこととか…言えないのかな、私って。
「……そんなのどーだっていーだろ。」
「なら…勝手に干渉しないでよ」
「お前、助けてもらった身だろ?少しは感謝とか…」
「あのぉ……」
織川が目を釣り上げた瞬間、
ずっと傍観していた男二人が力なく言った。
「俺らのこと、忘れてない?」
そういえば…。
「つーかお前らまだいたのかよ。失せろ。」
私から視線をそらして
鬼の形相を彼らに向ける織川の、ドス黒い声。
私の角度からは
メガネが不気味に光って見えた。



