その声の主は
お店からピョンッと飛び出して
キュッと織川の腕に巻き付いた。
「人前でひっつくなよ!」
「えぇ~いいじゃんっ。照れ屋だなぁ結斗は。」
「うるせー...」
さっきまで私に置かれていた織川の視線は
腕に巻きつく女の子の方に向いていた。
なに...あれ。
王子様じゃなくて完全に織川...本性出てんじゃん。
隠さなくてもいい関係...
やっぱり彼女なんじゃん。
「ごめん紗希、行こう」
「いいの?衿華。」
「......?」
「あれ...さっき言ってた織川くんって子でしょ?」
「別に...関係ないし。デートの邪魔するわけにもいかないでしょ。」
興味のないそぶりで
また私は紗希の手を引いて
アクセショップのそばを離れた。



