【完】素直になれよ。







「久留米...?」



ツンッ。


すぐさま目をそらして紗希の手を引っ張る。


「いこ、紗希。」

「え?衿華?」



「おい久留米!」


怒鳴るように放たれた言葉に
思わず足を止める。



「...なに?」




私も無視すればいいものの

なんで立ち止まったのか、
自分でもよくわからないでいた。




「お前挨拶くらい...」

「ゆーいとっ、お待たせ~」




私へと発せられた言葉は

甘い声によって遮られたんだ。