【完】素直になれよ。







――――――「ありがとうございましたっ」



感じのいい店員さんが
クレッシェンドのマークが入った袋を私たちに手渡してくれた。



「おぉーやっぱ可愛い~...。早くポンチョ羽織りたいなぁっ」


「......。」


袋の中を覗いて喜ぶ紗希とは裏腹、

私は無言でお店をでた。




やっと念願の服が買えたっていうのに


思考回路は別方向を向いている。



おかしい...私、おかしい。



「おい美優(ミユ)っ、先行くからな。」



目の前のアクセショップからそう言って出てきたのは、織川だった。



ミユ...?


なに?もしかして彼女とか?





「あ。」



ボーっとその様子を眺めていた私と

こちらを向いた織川の視線が交わった。