【完】素直になれよ。






俺も一緒になって空席を探す。



「「あ。」」


声がうまい具合にハモった俺たちが見つけた席は

一番後ろから二番目の二人掛けの席。


どうやらこの席しか空いてないみたいだな…。



「よっ…と」


俺は窓際に迷いなく座った。



「お前…、座んないの?」



バスが出発したというのに

手すりに捕まってそのまま立ち尽くす久留米に俺は言った。



「あんたが先座るからでしょ。」

「は?…隣空いてるだろ」

「…変態の隣は嫌なのっ」



ひそひそ声で暴言を吐いてきた。