【完】素直になれよ。






「じゃあ俺は掃除の続きしてくるので。」

俺はそう桜井に告げて
保健室を後にした。


このままあそこにいると

訳の分からない感情で押しつぶされそうだった。







ブラシでプールの底をこすっている間も


ホースで流している間も



────大丈夫かよ…。



あいつのことばかり。



わけわかんねーよ…



眼鏡を外して
目元の汗をジャージの袖でふき取る。



そのときついでに空を見上げた。



まだ明るいものの日は少しずつ沈んでいくのが分かった。



もうこんな時間かよ…



俺は気の入らない任務を終えて

再び保健室に向かった。