「えっ、お母さん?」
「あ、衿ちゃんおかえり~」
リビングに入って私は目を疑った。
だっていつもなら仕事でいないお母さんが...。
「なんか熱があったから帰ってきちゃった。」
舌をペロッと出して笑うお母さん。
「もー...無理しないでよ?」
「はいはい。で、衿ちゃんはなんでそんなに焦ってるの?」
制服をマッハで脱ぎ捨てる私に問いかけた。
スカートなんて地面にドーナツ型で広がってる。
「ちょっと、約束あって...」
タンスの中から服を取り出しながら言った。
「なになに?彼氏?」
「......多分。」
そう答える私にお母さんが「キャーッ」と騒いだのは言うまでもない。



