【完】素直になれよ。





「久留米はなんの理由もなくこんなことしない…。お前、なにした。」


俺がそう言い終えると、胸の中でピクッと久留米の肩が揺れた。


長い髪の毛の隙間から頬が覗く。



…やっぱり、傷……。



優子たちは少し苛めてやっただけだと言っていた。


けどやっぱ、痛い思いしてたんだな…お前。



思わず片腕で、ギュッと久留米の肩を抱いた。



「細かいことはなんもわかんねーけど…。あんた、なんか企んでたんだろ?」



思い切り低い声で言い、目の前の女を睨みつけた。



「…どこから話せばいい?」


不気味な笑み。

美術室のことがふと蘇った。



「どこからがお前のシナリオだ。」


「…ははっ、全部だよ。ぜーんぶ、私が仕掛けたことだよ。まぁ、いまここに貴方がいるのは想定外に入るかな?」



全部?…