【完】素直になれよ。






もしかして...っ。



足が勝手に動いて、女の肩をガシッと捕まえた。



「う、わっ!?お...織川くん!?」



肩を掴んだ女の顔が一瞬歪んだのを、俺は見逃さなかった。




「...久留米っつったよなぁ、今。」



「...え?」



「あいつに何した。」




キィッと優子の目を睨みつけると、彼女は目をそらした。




「...何したって聞いてんだよ!」



「わ...私はただ......。」




―――――――っ...。



優子からすべてを聞いた俺は、無我夢中で体育倉庫に向かって走っていた。




旧校舎の裏にある体育倉庫なんて...完全に見落としていた。




もっと早く気付いてやれれば...。




「くっそ......」



俺は唇を強くかみしめた。