「李奈…。」
私は横目でその声の主を見上げた。
「も〜、大丈夫?」
そう言って私に駆け寄る李奈。
わざとらし…。
「全部、あんたの仕業なんでしょ?」
私の身体に触れようとする李奈の手を振り払って言った。
「あー…」
李奈は立ち上がって、私と目を合わせるように正面にしゃがみこんだ。
「…バレてた?」
そう言って口角を持ち上げる彼女に、虫酸が走った。
やっぱり…全部李奈だった。
全部、李奈のせいだった。
悔しさと怒りを唇を噛み締めて必死で抑えた。
そうでもしないと、李奈に殴りかかりそうだった。
「久留米さんの噂…流したのも私。」
「…っ。」
「だって久留米さんが悪いんだよ?東堂くんのこと横取りしようとするから。」



