もう、やだ…。
私はただ、普通の高校生活を送りたかっただけなのに。
髪の毛も好きな色に染めて、
憧れのブレザーを着て、
緑のリボンをつけて。
私、今日から高校生なんだって張り切っていたあの頃。
バカみたいに騒ぐ友達つくって、たくさん遊ぼうなんて、夢見ていたあの頃。
____…全部、消えた。
「これ以上、織川くんに近づかないでくれないかな?」
上から降る声。
何を言ったって、きっともう無駄なんだ。
「なんとか言いなさいよ…!」
その言葉と同時に、みぞおちに入る蹴り。
「エホッ……」
苦しい。苦しい。苦しい。
私は両腕で蹴られた場所を必死で抑えた。



