本当に懲り懲り。噂や誤解なんて…。
「こっちは知ってんだよ!
あんたがサエの彼氏奪ったことも、あんたが織川くんと学校サボったことも、昨日二人で会っていたことも全部!」
優子は目をむき出しにしてそこまで言うと、息を切らしていた。
織川と学校をサボったのは事実。
昨日二人で会っていたのも事実。
けど…
サエの…彼氏を奪った?
「私…人の彼氏奪った覚えなんて、ないけど。」
パンッ____…
私がそう言ってから頬にヒリヒリとした痛みを感じたのには、
あまり時間はかからなかった。
私、ビンタされたんだ。
てっきり優子が私の頬をぶったと思っていたけれど、
顔を正面に向けた瞬間に私の前に立っていたのは優子ではなかった。



