今日は東堂渉とも、李奈とも、とくになにもなかったけれど、
やっぱり気にしてしまう。
早く...聞きたい。織川の口から...。
...この、モヤモヤした気持ちを晴らしてほしい。
「きりーつ、礼っ」
2組の扉越しに聞こえる声。
それと同時にガタガタとイスや机が動く音。
やばい...本格的に緊張してきたかも......。
ガラッ―――――――
誰かが扉を開いて、私とパチッと目が合う。
「あ。」
扉を開いた男は私を見て、口を開いた。
だけどそれは一瞬の出来事で、すぐにその人は他の男たちと一緒に私の前を通り過ぎて行った。
......なんだったんだろ。



