【完】素直になれよ。







―――――――......。



「ねー...ちょっとどこ連れてく気?」



怒り混じりで私の手を引く東堂渉に問いかけた。



「......この辺かな。」


ボソッとそう呟く彼の足がピタッと止まって、私もその横に並ぶ。



ここ......。

私はある教室の扉の上に掲げられているプレートを見上げた。



"美術室"...?



「...ねぇなんでこんなとこに...…?」


私がそう聞くと、東堂渉は人差し指を口元に置いて


シーッというポーズを私に示した。



「聞こえちゃうよ。」

「…?」



なんのことだかさっぱりわからず、首を傾げる私をみながら

美術室の中を指で差した。




一体、この中で何があるっていうの…?



私は東堂渉を差し置いて
美術室の扉に触れるか触れないかの距離まで近づいて


その静まり返った部屋の中に、目を凝らした。