あのあと私、 結局どうなったんだろう。 織川も、誰もいなくなって… 死んじゃってたのかな……。 私は思い切り首を振った。 もう忘れよう。 トイレで聞いた あの子たちの言葉も、この夢も。 私のそばにはちゃんと、いる。 …織川がいるから。 もうそれ以外は、 なにもいらないから。 だから……引き離さないで。 そう強く念じた言葉が あんなに儚く消えていくなんて 織川に満たされた胸を抱えた このときの私には 考えもつかなかった。