【完】素直になれよ。





「俺にどうしてほしいんだっけ?」


「…は?」


待って。

なに考えてんの?


織川は私の手をとったかと思うと
そのまま自分の指を

私の手のひらに這わせていく。



トクン…トクン…




「_____っ…。」


くすぐったいのに
視線を囚われているせいか

全然彼の手を振り払えない。



なんていうのはきっと建前で


本当は

この鼓動を止めたくないって
どこかでそう思っている私がいる。



先生も見てるのに…なにしてんのもう…。



「ほら、言えよ早く。」



そんな台詞とほぼ同時に
私の指と指の間に

きゅっと織川の長い指が挟まる。



バカ……。



「…離れないで。……そばにいて…。」



赤くなった顔をみられたくなくて
俯き加減で私は言った。