心の中でそう 小さくつぶやいただけなのに 胸の奥が 嫌というほどつよく締め付けられる。 息が苦しい。 だけど、それでも、 高鳴る鼓動を心地よいと思ってしまう。 何回目だろ... 私は犬のぬいぐるみを ギュッと強く抱きしめたんだ。 ヴーヴー......。 その瞬間、 スウェットのポケットから振動が伝わる。 ケータイ...。 私はポケットからそれを取り出して 着信元を確認する。 「......紗希だ。」