家に帰っても


ご飯を食べても


お風呂に入っても




ずっと思考回路を占領するもの。






もう、素直になっても...いいよね。






「お母さん、おやすみ。」


「あれ、衿ちゃんドラマ見ないの?」



リビングのソファでドラマを見ているお母さんにそう言われて思いだす。



そういえば今日は
私の好きな女優さんが出てるドラマの日...




だけどそれどころじゃない。


だって気付いちゃったから...この胸を締め付けるものの、正体を。






「うーん...今日は眠いから、おやすみなさい。」




私はそれだけ言って
リビングから少し長い廊下を歩いて

自分の部屋に入った。