【完】素直になれよ。







俺は授業中に倒れたことだけを説明して中に入り

久留米の身体を
ベッドの上に寝かせた。


「で…織川が運んできてくれたんだ?」




桜井はベッドのカーテンを閉めながら
まる椅子に座った俺をニヤリと見てくる。



「……わりーかよ…」


「いやいや。そんなことはないけどさぁ…たまたま近くにいたの?」



今度はぐいっと顔を近づけて
俺の真意を探ろうとしてくる。



…こいつ……



「もしかして。心配で駆け寄ったとか?それとも……本能?」



…本能?



俺は頭の中でその言葉を繰り返す。




「へぇ。やるねー織川も。」



桜井はふむふむと一人で頷いた。


つーか…
なんも言ってねーし俺…。