【完】素直になれよ。






小さくため息をついて
渡された赤いゼッケンを着る。



その瞬間だった。


_____ドンッ。



鈍い音が体育館に響く。

それと同時に
ボールがトントンと地面を転がる音。



やな予感…。



俺は真っ先に久留米がいたコートに目を向けた。



……っ。



「久留米!!!」


俺は無意識にその場を離れて
女子のコートに向かって走った。




そこには

久留米が地面に倒れていた。



ボールを持っていたはずの手は
力なく広がって

地面にうなだれている。



そんな姿を見て
じっとしていられるわけがない。





「おい!大丈夫か?!」



俺は久留米のそばでしゃがんで

目をつむって倒れている久留米の肩を持って耳元で問いかける。



…調子悪いなら無理すんなよ……