【完】素直になれよ。









あいつのことが知りたくて


ただそれだけで探って…




だけど、いい加減な気持ちなんかじゃない。



キーンコーン…



廊下にチャイムが鳴り響く。



それでも俺は教室に戻る気にはなれなくて

昇降口に向かった。



「……あ。」


…久留米?



下駄箱の前で
なにか…紙みたいなものを広げて突っ立っている久留米が、そこにいた。



なにやってんだ?

もうチャイム鳴ったから、遅刻決定だぞお前…。


まぁ…俺も人のこと言えねーけど。



「久留米。」

「……。」

近距離で名前をよんでんのに、
久留米の視線はまだ俺に向かない。


「おい、久留米!」

「…?……織川?」



やっとこっちを向いた久留米の目は

少し潤んでいるようにみえた。