【完】素直になれよ。







「あ……そうだ!今日私、結斗くんのためにクッキー焼いてきたんだよ!」


俺の変わりように動揺した女子たちは

そうやって俺の機嫌取りをするように
ドタバタと動き出す。




クッキーなら……


あいつのハヤシライス…食いたい…。




久留米いまなにしてんだ?




「結斗くーん!ほら見て!クッキー可愛いでしょ?」


「……うるせー…」


「えっ…」


「いま考え事してんだよ…ちょっと黙ってろ。」




俺がそう言い放った瞬間に
シンと静まる教室。



…言い過ぎか?



目の前の女子は目に涙を溜めているように見える。



やべぇ……。



違う、今のはマジで…
あいつのことを考えてたから…



「ちょっと!いまのはいくらなんでも言い過ぎなんじゃない?!」




横から違う女子が半泣きの女子をかばって俺に怒鳴りつけた。



わかってる…。

俺がはじめっから
普通に接してればよかった。


そうすれば…


あんたも泣かずにすんだんだろ?…