『東堂くん。やめときなよそいつ。』
『え?』
私の後ろから聞こえてきた声。
その声の主は、いつも李奈や私たちと一緒にいた女の子だった。
『"久留米さん"って男...何人もいるんだって?』
――――――何言ってんの?
『東堂くん騙されてるよ。男遊び激しいんだよ?"この人"。」
いままで"衿華"って呼んでくれていた子たちは、もうそこにはいなかった。
教室近くの廊下。
もちろんその声は教室中に丸聞こえ。
東堂渉は『がっかりした』とでも言いたげな顔で教室に戻り、
クラスメイト達は私を軽蔑し始めた。
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